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市谷見附交差点を曲がって、やや勾配のキツイ市ヶ谷橋で外堀とJR総武・中央線を跨ぐ。
市ヶ谷橋は江戸城の出入口の一つ、市谷門手前に設置された橋で、現在のは昭和２年に架けられ物。
橋が何代にも渡って架け直されているのに対し、新宿側の橋台にもなっている土塁は江戸期から現在に至るまでずっと使われ続けている。
この土塁は外堀の堰にもなっており、橋の東側と西側では水面の高さが違っている（西側の方が高い）。
市ヶ谷橋横には水道橋も存在している。
正式名は『市ヶ谷見附跨線水道橋』
此方は昭和４年製。
道路橋より装飾性が高い。
この水道橋横には外堀の一角を利用した釣り堀があり、夕方過ぎると会社帰りのサラリーマンが多く訪れている
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市ヶ谷駅交差点。
新宿方面からは靖国通りに沿って右折する事しかできない。
ただし、路線バスと両国方面からは番町地区を抜けて麹町方面へ向かう道へ分岐できる。
市ヶ谷駅はJR線(中央・総武緩行線)と東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線の４路線の駅である。
因みにJRとメトロは『市
ヶ谷駅』と表記されるが、都営だけ『市
ケ谷駅』と表記する。
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市ヶ谷駅を過ぎてすぐ、新宿区から千代田区へ。
緩い傾斜で九段の丘を上がっていく
九段四丁目の次の信号は『東郷公園入口交差点』。
この東郷という名称は日露戦争の英雄である東郷平八郎元帥の他ならず。
正式名称も『東郷元帥記念公園』と言う厳つい名前なのだが、実際言ってみると
普通の児童公園だったりする。
公園の一部が旧東郷邸で、邸宅にあったライオン像や力石が残されていたりするのだが、やっぱり見た目は普通の公園なのである。
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一口坂交差点
交差点の白看板の英語のフリガナには『itokutisaka(ひとくちさか)』と表記されているが、実は『いもあらいざか』と読む。
「いも」は根菜の芋ではなく、天然痘の古い呼び名である「へも」が変化したもの。
「あらい」はこの場では病気の回復を表す
関西で天然痘にご利益があったされる一口稲荷をこの坂の付近に祀った事が由来とされる。
ただし現在でもその稲荷がどこにあったかは不明となっている。
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一口坂交差点を過ぎるとこの道路名の元となった靖国神社境内横へ。
何かと右から左と様々な意見が交わされる神社だが、春先の桜並木は文句なしに美しい。
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九段坂上交差点で
内堀通りと合流。
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田安門交差点で早稲田通りが分岐。
九段坂を下りて内堀通りが再分岐し、目白通りの起点となっている九段下交差点へ下り立つ
九段坂はかつて飯田町傍の坂という事から飯田坂と呼ばれていたが、江戸期にこの坂に九段の石段が出来て更に『九段屋敷』という幕府の御用屋敷が置かれたことから現在の名称になった。
明治後期には路面電車が開通したが、車道部分は傾斜がきつい為にお堀の脇、現在の歩道がある部分に専用軌道が敷かれた。
交差点を過ぎると日本橋川と首都高に挟まれた『俎橋』へと向かう。
ところで『俎橋』って、読めます？(実はは自分、読めなかった・・・)
続く
[3回]
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