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東京起点

東京23区が起点の道を延々追いかけるだけのブログ。

   

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都道316号線 臨港地区支線④ 北部陸橋東詰~品川ふ頭橋


ふと貨物ターミナルの方へ目向けると、プラットホームが設置されたレール。
しかし、この場所に旅客駅などは存在していないのである。
では、もしかしたらこれから開設される新駅なの?と言われればそうではない。



実はこれJR東日本の研修施設。『JR東日本技術研修センター』。
鉄道業務に関わるあらゆる分野の総合的な技術向上を試みるために授けられた。
保線や架線等設備保全技術の教育の他にも、先程の研修用ホームではホームドアの試験運用なども行っている。
更に門の後ろには模擬トンネルが見えるが、一部が煉瓦積み。
当然、古い煉瓦隧道にも対応できるようにする為だ。
ただ各個の部署の研修だけでなく、異なる業務の人達が一緒になって教育を受けたり、研究に携わる事によって見えなかった問題点や新しい発想を生み出していく事も此処では期待されている。
技術研修センターはこの場所以外ににも、塩尻や新潟、仙台等JR東日本管内の各地に授けられている。
また、各センターには愛称が付けられているのだが、この東京支社の愛称は『ななかまど』
バラ科の落葉樹『ナナカマド』から来ており、花言葉は「怠らない心」。
そして、7度かまどに入れても燃えきらせる事が出来ないが、その炭は極上品となると言われている。



施設駐車場の脇には鉄道標識がいっぱい。
勿論これらも教育資材。


 
陸橋上からセンター施設を望む。
短い区間にあらゆるタイプのレールやポイントが圧縮。
なお、この研修用レールは大汐線の貨物ターミナルのスルー線上にある。
現在は保線車両を使う試験・教育に使われているが『JR羽田空港線』が実現した場合はここを迂回する線形に変えなければならない。



技術研修センターより更に奥を望む。
貨物線の線路の横を車両基地に向かうN700系新幹線が通りすぎる。
そのまた奥には首都高湾岸線。
建設中の大井JCTの高架も見える。
首都高中央環状線はこの大井JCTから池尻JCTの完成により全線の開通となる。
工事は1982年から始まり、最初の時点での全通は1999年を予定していたのだが、建設中にバブル絶頂期による地価の暴騰とその後に訪れたバブル崩壊による経済の冷え込みをモロに受け一時期凍結状態になり、結局全通まで30年以上の歳月がかかってしまった。


地図
鉄道と高速の上をカーブを描きながら跨ぎ、陸橋を下っていく。
途中に橋上の交差点。
直進はr421となり大井町方面へ。
r316をなぞっていくなら右折。
左折は湾岸線に接続する


  地図
陸橋を降りていき、下からR357からの側道が合流。


地図
京浜運河と新幹線引き込み線+貨物線に挟まれ直進。
大井火力発電所方面に向かう道との丁字路を過ぎると若潮橋を渡っていく。
若潮橋は2013年時には新橋建設中の為に仮設橋となっていた。
この橋の下では先程述べた中央環状線建設も行われていたので、そちらの作業と合わせて新橋建設も行われたのだと思われる。


地図
新橋までの2ルートの所要時間が表示された案内板。
この日は旧海岸通りに渋滞が発生し時間がかかっていたようだ。
基本的には此処からだと海岸通りの方が流れが良い場合が多いが、状況によっては旧海岸通り、もしくはR15まで迂回した方が早い場合もある。
最も、どのルートを通っても交通量が多いので何処かで渋滞に巻き込まれるだろうが。


地図
品川ふ頭橋手前の信号。
r480が横切り品川火力発電所前を通って品川埠頭内へ。
直進は埠頭隣接の倉庫街を通る。
そして、r316支線はここで唐突に終わってしまうのである。


天王洲アイル上空は雲に切れ目が見えるものの相変わらず大粒の雨が降り続ける。
品川ふ頭橋を渡ると直ぐにr316本線である海岸通りに接続できるのだが、地図上で見る限r480とr316支線が重複している訳ではなさそう。
本線と運河挟んで隣り合っているものの、結局再合流せずに終了する支線。
なんとも中途半端な終わり方だが、果たして別のところで合流する延長計画とかがあったのだろうか?
それとも、深い意味なくブツ切り?
まあ、ほとんどの人は普通コンナ事を気にしないし、問題なく都内中心地方面へ橋を渡っていけるワケだが。


取り敢えず橋を渡って海岸通りへ

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目的地に着くよりも、目的地に着くまでがしあわせ。

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