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東京23区が起点の道を延々追いかけるだけのブログ。

   
カテゴリー「都道302号線 靖国通り(完結)」の記事一覧

東京都道302号線 靖国通り④(九段下~須田町)

yasukuni31.jpg 地図
九段下交差点を過ぎると、下に日本橋川、上は首都高にサンドイッチにされた『俎橋』を渡る。
難読なる漢字『俎』の読み方は「まないた」、なんでもない料理に使うあの『まな板』を示す漢字であった。
かつて2枚の『まな板』合わせたような橋であった説と、付近の地名に台所町(飯田橋2丁目辺り)があった絡みで付けられたという説がある。
現在は日陰の架橋場所も伴ってそっけない感じの橋に見えるが、靖国通り(大正通り)開通時にはアーチ橋であったそうだ。(こちらのサイト俎橋の記事のリンクに旧橋の画像あり)


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俎橋を渡ると、すぐ同橋名を採った『俎橋交差点』に差し掛かる。
画像左斜めの箇所が更地となっているが、嘗ては『九段下ビル』という名の古い建物があった。


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グーグル画像検索を見てみもらえばわかるように、いかにも戦前の建物といった風情でこのビルを愛好する人も多かった
末期はいつ倒壊してもおかしくない様な外観であったが、東日本大震災では近隣にある同時期に造られた九段会館の天井が崩落したのにも拘らず、九段会館はこの揺れを耐えしのいでいる。
とは言え『次の一発』に耐えられる保証はなく、結果として耐震性を理由に解体が決定。
元を辿れば、九段下ビルは関東大震災で被災した商工業者によって建てられた建築物。
震災を理由によって生まれ、震災を理由に消えたビルであった。


yasukuni35.jpg 地図
白山通りと交差の神保町交差点。
神保町と言えば『本の街』。
周辺には多くの出版社の本社が置かれ、この交差点右折を先には大手出版会社『集英社』『小学館』の本社ビルが並んでいる。
その両社のビルの裏手には、やはり学術書で有名な岩波書店の本社がある。
初代社長『岩波茂雄』が大火で焼け野原になった神保町の一角に古書店を構えたのが始まりで、独自の販売方法や夏目漱石の代表作『こゝろ』を出版し、文化事業社として大成功を収める。
岩波の成功を目にして他の書店、出版社が次々と神保町へ起業。
更にそれに伴い知識人や文化人が多く集まるようになった事で、彼らに読書の場を提供するカフェの出店も相次いだ。そうして現在の世界でも類を見ない『書籍文化の街』が成り立ったのだ。


yasukuni36.jpg 地図
前述の通り、本の街である神保町を突っ切る靖国通り沿い、特に南側には古書店が幾店にも連なっている。
知識書、歴史書のみならず音楽や芸能、漫画やアニメ、『大人向け』の古書専門店なんてもの存在する。
古書関係のイベントも多く、その際には『お宝品』が表に出てくる事も。
また、北側歩道沿いは神田小川町のスポーツ用品店街の外枠に接していて、店頭にはお洒落なスポーツウェアが所狭しと並んでいる。


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駿河台下交差点。
ここからは沿道に古書店から入れ替わって音楽用品店が並ぶようになる。
靖国通り沿いの古書、スポーツ用品、楽器の3つの専門店街が発展した要員として周辺に大学キャンパスがある事が欠かせないだろう。
この駿河台交差点を左折すれば明治大学、日本大学の2つのキャンパスがあり、少し戻って神保町交差点付近には専修大学、共立女子、また有名専門学校である大原学園もある。
靖国通り沿いの専門店街は上記の学校の学生達の交流の場になっている事は想像に難くない。


yasukuni38.jpg 地図
駿河台下ー淡路町間は北側にある台地に押し出されるような形で、弧を描くような線形となっている。
所々先が見えないようなキツイカーブとなっている箇所があり、更にその直後に信号があったりするのである。
車線左端の歩道側には駐車車両が高確率で存在していて、減速をしっかりして曲がらないと危険なシチュエーションに出くわす事になる。
実際に何度かこの区間で事故発生しているのを見かけているので、通行の際は安全運転を心掛けるように。


yasukuni39.jpg 地図
本郷通りと交差の小川町交差点。
地下では東京メトロ千代田線の『新御茶ノ水駅』のホーム南端が伸びてきており、更のその下を交差していく都営新宿線の『小川町駅』が存在している


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続けて外堀通りと交差する淡路町交差点。
やはりこの地下にも地下鉄の駅があり東京メトロ丸ノ内線『淡路町駅』と小川町交差点下から続いている都営新宿線『小川町駅』のホームが存在している。
ここで少しややこしいの乗り換えの話。
丸ノ内線池袋側の次駅は『御茶ノ水駅』でJR『御茶ノ水駅』と連絡接続している。
そして千代田線『新御茶ノ水駅』もJR御茶ノ水駅と連絡接続しているのだが、同会社の丸ノ内線とは接続していないのである。
かつては接続していた時期もあったのだが、東京メトロ『御茶ノ水駅』の『新御茶ノ水駅』の間には神田川の谷間がある為に連絡通路を作る事ができず、一度地上に出て再び地下のホームに戻るという不便なものであった。
その後、淡路町と新御茶ノ水駅南側の間に都営線小川町駅ができた時に、この駅を介して乗り換える様な形になったのだ。
この様な紛らわしい接続のため、千代田線では車内の案内放送の際は「淡路町接続丸ノ内線乗換」と言うアナウンスがなされる。


yasukuni41.jpg 地図
淡路町交差点を過ぎ、横断歩道を潜った後ぐらいに左側から分岐していく道がある。
地図で見れば、靖国通り北側を並行して進み。浅草橋手前で再び合流する。
線形からして、靖国通りの旧道に当る道と言えよう。
ただし、東側通行と西側通行が入れ替わる一方通行の道で車両で通り抜けることはできない。


yasukuni42.jpg 地図
中央通りと交差する須田町交差点。
奥側の大きな通りが中央通りで国道17号線にも指定されている。
最もこの後すぐ、万世橋渡って秋葉原地域に入ってすぐR17は中央通りから分岐していく。
一方、手前側のR17から分岐していく道は神田郵便局前の外堀通り昌平橋南詰に至り、この橋を渡ると再びR17と合流する。
大正初期の地図を見れば、万世橋より昌平橋経由の方が本筋だったようだ。
3つの道が交差する巨大な交差点故に、待ち時間も長い。
急いでいる時にこの信号に引っかかると、大変ヤキモキする時間を過ごすことになる。



続く

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