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旧海岸通りと分岐しr317に一時重複。
新東海橋を渡り天王州へ。
天王洲は江戸期までは目黒川河口沖の堆積洲であった。
幕末に黒船対策として江戸港口に7つの台場が建設され、天王洲は第四台場が築かれる事になったが予算不足で未完となり、その後造船所に活用される。
昭和初期に第四台場跡は埋立地に飲み込まれ、その後天王洲は倉庫街となっていく。
なお天王洲は品川区の土地として埋め立てられていったが、1955年(昭和30年)までは第四台場跡の場所だけは他の台場に合わせて港区(23区成立以前は芝区)の所属となっていた。
お台場が海を挟んで港区所属の飛び地となっているのもこの為。
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r317の終点となる天王州アイル交差点に突き当たる。
単独区間となったr316は右折し首都高が上を覆い被さってくる。
直進はr480で品川埠頭内へ向かう。
運河対岸、品川ふ頭橋を渡った向こうには大井埠頭へむかう
r316支線が通っている。
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天王州アイルのビル街の谷間を往く。
反対車線側にはモノレール天王洲アイル駅がある。
天王洲アイルにはもう一つりんかい線の駅もあるが、駅舎は接続しておらず交差点を挟んだ徒歩連絡。
さらにモノレールは高架、りんかい線は地下駅と高低差もあり乗り換えは少々不便。
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運河を渡る天王洲大橋。
橋の左側の木々の向こうに帆船のマストが見える。
この帆船は東京海洋大学海洋科学部の前身、東京水産大学(旧・ 大日本水産会水産伝習所)で1909年(明治42年)~1929年(昭和4年)まで使われていた練習船『
雲鷹丸』である。
学生の教育だけでなく、カムチャツカ漁場開拓、蟹工船事業開発、捕鯨研究などにも使用され関東大震災では被災者の救助にもあたった。
現在は東京海洋大学のキャンパス内に保存されていて、国の登録有形文化財にもなっている。
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橋を下りると品川区から港区へ。
左側歩道向こうは先程述べた東京海洋大学品川キャンパス。
東京海洋大学は2003年に東京水産大学と東京商船大学が合併して出来た国立大学。
品川キャンパスは東京水産大学を元とした海洋科学部が置かれており、水産物に関わる多くの分野の研究が行われている。
ハコフグの帽子がトレードマークの『さかなクン』さんは、進学の際に東京水産大学の試験を受けるが落ちてしまった。
しかし、その後の活躍が認められ2006年から東京海洋大学の客員準教授となっている。
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港南小学校前交差点。
左折はすると小学校と幼稚園、そして東京海洋大学が立ち並ぶ文教地区を抜け品川駅港南口のターミナルへと至る。
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港南四丁目交差点で天王洲アイルで分岐したr480が品川埠頭を横断して再びここで合流。
左折は水再生センター横切って、やはり品川駅前へと向かう。
続く[3回]
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